50代女性:肩の痛み

来院動機

自宅で高いところから荷物を取ろうとして、腕を棚の上に伸ばした際に、右肩に強い痛みが生じた。腕を90度以上あげると痛みが出現し、洗濯物を干す、衣服の着替えなどの動作が困難な状態である。

また、肩だけではなく、首・背中にも動作時痛が生じている。湿布を貼り対処していたが、痛みが一向に改善しないため不安になり、当院のチラシを見つけて来院された。

問診内容

痛みのきっかけ・動作時痛

普段からデスクワークで首・肩には違和感や痛みを感じており、猫背など姿勢が良くない自覚もある。可動域制限は肩に著名的だが首の回旋可動域も減少しており、動作時痛も見られる。特に動作をはじめた瞬間に電気が流れるような痛みが生じる。以前から肩こりも気になっており、マッサージ店などに時々通っていた。

身体所見・治療経過

初回施術

肩を中心に首・背中の筋肉が強く緊張している状態であり、熱感が多少見られる。痺れはみられず、握力も問題はない。また、頭部の前方転移、猫背などの不良姿勢がみられ、疼痛を増加させているとみられる。肩・首には可動域制限もあり、肩は外転・屈曲90度ほどしかいかない。

まずは、MPF療法で筋緊張を緩和させ、アイシングを施し、熱感の除去を試みた。その後、姿勢改善、肩・首の負担緩和の為、骨盤矯正を行った。最後にテーピングを施し、自宅でできる処置を指導し治療を終えた。

治療後は痛みが緩和し、腕がなんとか上まで上がるようになった。次回も状態を確認しながら治療していく。

2回目の施術

痛みがかなり改善され、洗濯物を干す、着替えなどの動作もできるようになった。熱感はおさまったが、痛み・違和感は残っている。

引き続き、筋緊張を取り除き、骨盤矯正を行っていく。肩・首の可動域改善の為、関節体操を指導し、自宅で実践してもらう。アイシングも可能な時間でやってもらい、身体の経過を確認していく。

6回目の治療

痛み、可動域制限はなくなり、問題なく生活できている。痛みが強くなったのは普段の姿勢が悪いことが原因である為、猫背、ストレートネック改善のため矯正、私生活での姿勢の意識を頑張っている。再発しないように身体のメンテナンスをしていくために引き続き通院していく。

担当の先生より

普段の姿勢が悪いと、常に身体に負担がかかってくるため、過度な力がかかると、一気に身体を痛めてしまうかたが多いです。症状が出る前に、今の身体は大丈夫か見直す必要があります。

コロナの影響によりリモートワークなど環境が変化して生活し、身体が悪くなるかたが急増しています。今後痛みを出さないためにも普段から正しい姿勢を意識しながら頑張っていきましょう。

新発田名倉堂接骨院・鍼灸院